先日、宇治茶の主産地でもある和束町に行ってきました。
和束町の茶畑は起伏の激しい山あいにあるので、茶源郷の名にふさわしくとても美しい風景が広がっていました。そんな地元のお茶で活性化している「和束茶カフェ」にも行ってきました。和束町茶農家さんのこだわりのお茶を集めた直売所と、お茶スイーツを集めたカフェも併設されています。ローカルなストアではありますが、茶農家さんや町民にとって「見えるスポット」があることは自信にも繋がりますね。街を活性化させるヒントが、意外にも近くに存在していました。勉強になりました。
そして帰路の途中、友人に勧められて加茂町例幣にある「恭仁山荘」にもお邪魔してきました。お邪魔といっても覗いてきただけですが・・・。「恭仁山荘」は明治〜大正期に活躍された内藤湖南氏(東洋史学者:1866年生/1934年没)が晩年過ごした山荘です。全く畑違いの方ですが、学者として名の知れた方だそうです。結果的には大正15年から昭和初期までの7年ほどしか生活していないそうなので、終の住処としてここを選んだのでしょう。かつて都があった地を眺められる高台に、この山荘を建てたこと、何か感慨深いものがあります。玄関や屋根などとても趣があり、不思議と主人のいない寂しさがないのです。現在は関西大学の持ち物となり、セミナーハウス等の役目があったそうですが、近年使用されていないようです。木津川市内にはこうした歴史的建造物が多くあるのですが、もっと上手に活用できないものかと常々思います。只々もったいない!!大人の事情があるのでしょうが、こうした宝を残し、継続活用できてこそ「文化のある街」として発展すると思うんだけどなぁ・・・。
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