よもやま話

これからの店舗のあり方

 

コロナ禍であっても下を向いている訳にもいきません。この機会を利用して、店舗のあり方を他の街や店舗を通して学んでみようと思い立ったのです。インスタサーフィンして気になる店舗を発見。そこは丹波黒豆で有名な丹波篠山市「小田垣商店」さん。大規模改修を経て、2021年4月にリニューアルしたというので、早速訪問してきました。

 

1734年(江戸時代)創業。外観からも歴史を感じます。しかし1歩中へ入ると、引き締まりつつも心地よい空気が流れています。それもそのはず。こちらの改修工事は、現代美術家の杉本博司氏(放送中の大河ドラマ「青天を衝け」の題字もこの方)と建築家の榊田倫之氏が主宰する新素材研究所が改修されたそうです。(何も知らず訪問してました💦)新しいものを足すという発想ではなく、耐震補強を進めながらも過去に戻っていくような修復と感覚で再構成された空間でした。

 

そして次に伺ったのが、1797年創業の「鳳鳴酒造」さん。こちらの「ほろ酔い城下蔵」では昔の酒蔵を開放し、日本酒の製造工程を見学することができます。小田垣商店さんと同じく国の有形文化財指定を受けている建物なので、当時の建築技法や現代では真似のできない重厚さや温かさを感じることができました。どちらも「壊して造る」のではなく、歴史を残しつつも整理し直し、心地よい空間を「創る」という姿勢がとても共感できました。西井米穀店のこれからを考えるにあたり、刺激とヒントをいただけました。

 

小田垣商店さんには黒豆の直営店のほか、黒豆のスイーツや篠山牛ローストビーフのサンドウィッチなどを提供する「小田垣豆堂」という名のカフェもあります。また「ほろ酔い城下蔵」ではほぼ全ての日本酒を試飲できます。城下町へタイムトラベルできる丹波篠山。足を運んで見るのはいかがでしょうか?

帰路の途中、巨大な杉の木に遭遇。高さ33m/幹周8.4mの「安田の大杉」。コロナも寄せ付けない、そんなパワーがみなぎっておりました!

 

関連記事

コメント

この記事へのコメントはありません。

PAGE TOP